#57夏の終わり(Fading Summer, Fading Us)

夏の終わり サムネイル

うるさいほど聞こえていた蝉の声が、
いつの間にか聞こえなくなっている。

そろそろ夏も終わるのかな。

そんなことを思う頃、
なぜか少しだけ胸がキュンとする。

楽しかったのか。
寂しかったのか。
今となっては、もうよく分からない。

『夏の終わり』は、
季節の変化とともによみがえる、
名前のつかない甘酸っぱい記憶を描いた曲です。

目次

楽曲概要

リリース日:2026年7月22日
季節感:夏

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モナ

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『夏の終わり』制作秘話(セルフライナーノーツ)

うるさいほど聞こえていた蝉の声が、
いつの間にか聞こえなくなっている。

そろそろ夏も終わるのかな。

そんなことを思う頃、
なぜか少しだけ胸がキュンとする。

『夏の終わり』は、
その理由をうまく説明できない、
ほんのりとした感覚から生まれた曲です。

夏の終わりには、
少し不思議な寂しさがあります。

何か特別な出来事があったわけでもない。

昨日と今日で、
景色が大きく変わったわけでもない。

それでも、
蝉の声が聞こえなくなったり、
日が少しずつ短くなったり、
夕方の風が変わったりすると、
確かに何かが終わりへ向かっていると感じます。

その感覚をたどっていくうちに、
昔の恋の記憶を思い出しました。

初めの頃は、頻繁に会っていました。

好きだという気持ちだけで盛り上がって、
会えることが嬉しくて、
その時間がずっと続くような気がしていました。

けれど、
二人の先について話したことはありませんでした。

相手が何を考えていたのか。

この関係をどうしたかったのか。

自分は、
きちんと相手を見ていたのだろうか。

今になって振り返ると、
見ていたのは相手ではなく、
恋をしている自分だったのかもしれません。

もちろん、
勢いだけで始まる恋があってもいいと思います。

先のことを考えず、
ただ好きという気持ちに夢中になる。

そんな時間にしかない楽しさもあります。

でも、夢中になっているときほど、
自分の気持ちばかりが大きくなって、
相手が何を思っているのかを
見失ってしまうことがあります。

初めは頻繁に会っていた二人も、
季節が進むにつれて、
少しずつ会う頻度が減っていきました。

大きな喧嘩があったわけではありません。

喧嘩をしたのなら、
自分が悪かったのか、
相手が悪かったのか、
それともお互い様だったのかを考えられます。

でも、この恋には、
振り返るためのはっきりした出来事がありませんでした。

誰かが悪かったとも言い切れない。

別れを決めた記憶もない。

ただ少しずつ会わなくなり、
気づいたときには、
二人の時間がなくなっていた。

だから今でも、
あれは何だったのだろうと思います。

恋は始まりました。

けれど、
何かをやり切ったわけでも、
きちんと終わらせたわけでもありません。

始まりはしたけれど、
物語としては何も終わっていない。

この曲は、
宇佐美モナの作品の中では
少し珍しい曲かもしれません。

傷ついたり、
立ち止まったりしても、
最後にはまた前へ進もうとする。

これまで、そんな曲を多く作ってきました。

けれど『夏の終わり』には、
次へ進むための答えがありません。

あの恋から何を学んだのか。

何をすれば続いたのか。

本当に好きだったのか。

今となっては、
はっきりとは分かりません。

相手のことよりも、
あの頃の空気や、
夏が少しずつ終わっていった感覚の方が、
強く記憶に残っています。

きれいに終わった恋ではない。

かといって、
忘れたいほど嫌な思い出でもない。

楽しかった。

少し寂しかった。

少し後悔もある。

それでも、
あの時間を否定したいとは思わない。

こういう記憶を、
甘酸っぱい思い出と呼ぶのかもしれません。

『夏の終わり』は、
終わった恋から答えを見つけるための歌ではありません。

無理に前を向くための歌でもありません。

蝉の声が聞こえなくなった頃、
ふと胸によみがえる、
名前のつかない感情。

何だったのか分からないまま残っている恋を、
夏の終わりの景色と一緒に、
そっと思い出すための歌です。

Lyric

モナ

歌詞を読みながら
聴いてもらえたら
嬉しいです

[Verse]
空の青さが薄れゆく
蝉の声も消えた午後
君と歩いたあの道も
今は静かすぎて

[Prechorus]
風が頬をなでて
なんとなく冷たくなったね

[Chorus]
夏の終わりがそっとくる
光が影に溶けてゆく
君の笑顔が遠くなる
夏の終わりとさよなら

[Verse 2]
青空花火の残り香
波が集まっては返して
あの日の約束忘れたくないだけど季節は進む

[Bridge]
夕焼けが赤く染まる空
涙か風か頬を伝う
さ・よ・な・ら・を言うのが怖くて先に手を振れない

[Chorus]
夏の終わりがそっと来る
記憶が夢に溶けてゆく 君の声が遠くなる
夏の終わり 君とさよなら

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モナ

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宇佐美モナ
日々の忙しさから少し離れ、心が軽くなるような音楽と映像を届けています。新曲の解説や、作品に込めた想いを発信していきます。

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