ふと漂ってきた、金木犀の香り。
その瞬間、
忘れていたはずの景色が、ぼんやりとよみがえる。
いつの記憶だったのか。
誰といたのか。
本当にあった出来事なのかさえ、もうはっきりしない。
それでも、香りだけは覚えている。
『曖昧なオスマンサス』は、
秋の街を通り過ぎる香りとともによみがえる、
輪郭のぼやけた記憶を描いた一曲です。
楽曲概要
リリース日:2026年10月6日
季節感:秋
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ミュージックビデオ
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『曖昧なオスマンサス』制作秘話(セルフライナーノーツ)
香りには、不思議な力があります。
何年も思い出さなかったことなのに、
ある香りを感じた瞬間、
突然、昔の景色が浮かんでくる。
秋になると街のどこかから漂ってくる
金木犀の香りも、そのひとつだと思います。
でも、よみがえった記憶は、
必ずしも鮮明ではありません。
どこだったのか。
いつだったのか。
誰と一緒だったのか。
思い出そうとすればするほど、
かえって輪郭が曖昧になっていくことがあります。
この曲で描きたかったのは、
「思い出した」という確かな記憶ではなく、
「何かを思い出しかけている」という感覚でした。
だからタイトルは
『曖昧なオスマンサス』。
英語タイトルは Was It the Scent?
「あれは、香りのせいだったのだろうか?」
そんな問いかけにしています。
そして、この曲にはもうひとつ、
音楽的な特徴があります。
『曖昧なオスマンサス』は、6/8拍子で作られています。
まっすぐ進んでいくというより、
ゆっくり揺れながら流れていくようなリズム。
その揺れ方が、
香りをきっかけに浮かんでは消えていく記憶や、
はっきりつかめない感情と重なりました。
記憶というものは、
正確に保存された映像ではないのかもしれません。
少しずつ形を変えながら、
香りや音、季節の空気に触れたとき、
突然こちらへ戻ってくる。
本当に思い出したのか。
それとも、今の自分が作り直した記憶なのか。
その答えは、最後までわかりません。
ほのかな花の香りでよみがえる、
まだ曖昧な記憶。
『曖昧なオスマンサス』は、
そんな秋の一瞬を閉じ込めた曲です。
Lyric



歌詞を読みながら
聴いてもらえたら
嬉しいです
[Verse 1]
いつもとは反対のホームに立ち
どこかで見たようなカフェに入る
いつもは入れない砂糖とミルク
多めに入れてコーヒーを飲む
地下街で買った
オレンジ色のワンピースで
地下鉄に乗る
[Chorus]
金木犀の香りだけが
少し曖昧なまま
[Verse 2]
いつもとは反対の道を歩き
どこかで見たようなバルに入る
いつもは飲まないウォッカとライム
グラスに入れてカクテルを飲む
地下街で買った
コバルトブルーのパンプスで
地下鉄に乗る
[Chorus]
金木犀の香りだけが
少し曖昧なまま
[Chorus]
金木犀の香りだけが
少し曖昧なまま
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